Ahrefsの被リンクチェッカーを使うと、自社や競合サイトの被リンク、参照ドメイン、リンク元ページを確認できます。
競合だけが獲得しているリンクを見つければ、コンテンツ企画や被リンク営業の候補探しにも活かせます。
ただし、無料版、Ahrefs Free、有料版では確認できる範囲が異なります。DRやURもGoogleの公式指標ではないため、数字だけで判断しないことが重要です。
この記事では、Ahrefsで被リンクを調べる手順、見るべき指標、競合分析から施策へつなげる方法を解説します。
Ahrefsの被リンクチェッカーは無料でも使える
Ahrefsで被リンクを調べる方法は、大きく3つあります。
| 方法 | 調査対象 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 無料被リンクチェッカー | 自社・競合を含む任意サイト | 主要な被リンクの簡易確認 |
| Ahrefs Free | 所有権を確認した自社サイト | 自社サイトの継続的な確認 |
| 有料版のSite Explorer | 自社・競合サイト | 詳細分析、履歴確認、営業候補の抽出 |
Ahrefs公式FAQによると、アカウント不要の無料被リンクチェッカーでは、任意ドメインの上位20件の被リンクを確認できます。
一方、Ahrefs Freeでは、所有権を確認した自社サイトの被リンクを一度に最大1,000件表示できます。競合サイトを詳しく分析し、フィルターや履歴、Link Intersectまで使う場合は有料版が必要です。
自社の主なリンク元を確認するだけなら無料版から始められます。競合との差を調べ、営業候補の一覧まで作る場合はSite Explorerが向いています。
無料被リンクチェッカーの使い方
Ahrefsの無料被リンクチェッカーは、アカウントを作成せずに利用できます。
①調べたいドメインまたはURLを入力する
自社サイトまたは競合サイトのドメイン、調べたい記事URLを入力します。
サイト全体の傾向を知りたい場合はドメイン、特定の記事が獲得しているリンクを確認したい場合は記事URLを指定します。競合調査では、トップページだけでなく検索上位の記事URLも個別に確認すると、リンクを集めた理由を読み取りやすくなります。
②被リンクと参照ドメインを確認する
結果画面では、被リンク数、参照ドメイン数、DRなどの概要と、主要なリンク元を確認できます。
被リンク数だけでなく、いくつの異なるサイトからリンクされているかを示す参照ドメイン数も見ます。同じサイトから100本のリンクを得ている状態と、100サイトから1本ずつリンクを得ている状態では、リンクプロフィールの構成が異なるためです。
③詳細調査が必要か判断する
無料版で主要なリンク元を把握したら、次の調査が必要かを判断します。
- リンク元を条件で絞り込みたい
- 新規・消失リンクの履歴を追いたい
- 競合だけが獲得しているリンクを探したい
- CSVへ出力して営業候補を管理したい
- 競合のリンク獲得コンテンツを分析したい
これらを行う場合は、Site Explorerを使った詳細調査へ進みます。
Site Explorerで被リンクを調べる手順

①調査対象と範囲を指定する
まず、Site Explorer上部の検索欄へドメインまたはURLを入力します。

右側の範囲メニューで、サイト全体、サブドメイン、ディレクトリ、完全一致URLなどから調査範囲を選び、虫眼鏡ボタンで検索します。自社と競合を比較するときは条件をそろえます。
検索を実行すると、対象サイトの概要画面が表示されます。

概要画面では、被リンクプロフィールや検索流入の全体像を確認できます。競合サイト全体の傾向を見る場合はドメイン単位、特定記事の獲得経路を調べる場合は完全一致URLを使います。
②被リンクレポートを開く
「被リンクプロフィール」内の「被リンク」レポートを開きます。

Ahrefs公式の解説では、リンク元ページ、リンク先ページ、アンカー、リンク属性などを確認できます。競合調査では、どのページから、どの文脈で、どのコンテンツへリンクされているかを見ます。
③フィルターで確認対象を絞る
被リンクレポート上部のフィルターを使い、確認対象を絞ります。

DRで絞り込む場合は、下限と上限を入力して「承認」を選びます。ほかにも次の条件を組み合わせられます。
- follow、nofollow、UGC、sponsoredなどのリンク属性
- 推定オーガニックトラフィック
- リンク元ページの言語やドメイン
- 新規・消失リンク
- アンカーテキスト
- リンク元またはリンク先URLに含まれる語句
最初からDRの高いサイトだけに限定すると、専門性の高い小規模メディアや新しい企業サイトを除外する可能性があります。広めに抽出してから、関連性と掲載文脈を人が確認します。
④参照ドメインレポートでサイト単位に整理する
同じサイトから複数の被リンクがある場合は、参照ドメインレポートでサイト単位にまとめます。

被リンク営業の候補を作る場合は、被リンクの本数よりも、候補となる運営主体が何社・何媒体あるかを把握する方が実務に向いています。
⑤新規・消失リンクを確認する
まず「New」を選び、選択期間内に新しく発見された被リンクを確認します。

表示されたリンク元ページ、リンク先、初回確認日を見て、最近どのコンテンツが紹介されたかを確認します。
次に「減少」を選び、削除または変化した被リンクを確認します。

消失リンクでは、削除されたリンクやリンク元ページの変化を追えます。競合の新規リンクが継続的に増えている場合は、掲載された記事の形式、公開時期、提案先の傾向を調べると、現在動いているリンク獲得施策を推測できます。
Ahrefsで確認すべき7つの指標
概要画面の「被リンクプロフィール」では、DR、UR、被リンク数、参照ドメイン数をまとめて確認できます。

DRはドメイン全体、URは個別ページの被リンクプロフィールを比較するAhrefs独自指標です。どちらもGoogleの公式スコアではないため、関連性や掲載文脈と併せて判断します。
①被リンク数
被リンク数は、対象サイトまたはページへ向けられたリンクの総数です。
同じサイトの共通フッターなどから多数のリンクが設置されると、被リンク数だけが大きく増える場合があります。そのため、被リンク数だけで評価せず、参照ドメイン数やリンク元ページも併せて確認します。
②参照ドメイン数
参照ドメイン数は、対象へリンクしているユニークなWebサイトの数です。
競合比較では、被リンク数よりも参照ドメイン数の差を見ると、何サイト分の獲得余地があるかを把握しやすくなります。ただし、数の差がそのまま必要な営業件数になるわけではありません。
③DR
DRは、Ahrefsのデータベース内で比較したドメイン全体の被リンクプロフィールの強さを0〜100で示す独自指標です。
Ahrefs公式のDR解説では、DRは相対的な指標と説明されています。Googleがランキングに使用している公式スコアではありません。
営業候補の比較には使えますが、DRだけで候補を除外しません。自社事業との関連性、リンク元ページの内容、想定読者、運営実態も確認します。
④UR
URは、個別ページのリンクプロフィールの強さを0〜100で示すAhrefs独自の指標です。
DRがサイト全体、URがページ単位という違いがあります。高DRサイトでも、リンク元ページ自体に外部・内部リンクがほとんど集まっていない場合があります。実際にリンクが設置されるページを見るための補助指標としてURを使います。
⑤推定オーガニックトラフィック
AhrefsのOrganic Trafficは、検索順位、検索ボリューム、推定CTRなどから算出した推定値です。
Google Analyticsの実測アクセスではありません。競合や営業候補を同じ条件で相対比較するための目安として使い、正確な月間アクセス数として扱わないようにします。
⑥アンカーと周囲の文脈
アンカーテキストとリンク前後の文章を見ると、なぜリンクされたのかを判断できます。
サービス名の紹介、調査データの引用、事例への参照、比較記事への掲載など、リンクされた理由を分類すると、自社で用意すべきコンテンツや提案内容が見えてきます。
⑦リンク属性と新規・消失
follow、nofollow、UGC、sponsoredなどの属性と、新規・消失の履歴を確認します。
nofollowだから一律に価値がないとは限りません。関連性の高い媒体からの参照流入や企業認知につながる場合があります。SEO指標だけでなく、読者がリンクをたどる理由も見ます。
競合分析から被リンク候補を見つける方法
①被リンク数の多いページから「リンクされる理由」を探す
被リンク数の多いページレポートでは、競合サイト内で多くのリンクを得ているページを確認できます。
次のようなページが見つかったら、内容とリンク元を調べます。
- 独自調査やアンケート
- 統計データ
- 無料ツールやテンプレート
- 事例・実績
- 業界用語の詳しい解説
- 比較表や一覧
競合記事をそのまま真似するのではなく、どの情報が第三者の引用理由になったかを特定します。
②Link Intersectで競合だけが獲得しているリンクを探す
Link Intersectは、競合へリンクしている一方で、自社へはリンクしていないドメインやページを探す機能です。
Link Intersectを開き、自社サイトと比較する競合の入力画面を表示します。

上段に自社サイト、下段に比較する競合サイトを入力し、それぞれの調査範囲を選びます。
競合ドメインは一件ずつ入力します。

入力内容と調査範囲を確認したら、「リンク機会を表示」を選びます。
結果画面では、自社にリンクしていない参照ドメインを一覧で確認できます。

競合へのリンク数やDRを手がかりに候補を絞り、実際の参照ページを開いて掲載理由を確認します。
自社と複数の競合を比較すると、次の候補を見つけやすくなります。
- 業界サービスをまとめた比較記事
- 専門家や企業の情報を引用する業界メディア
- 取引先・協力会社の紹介ページ
- 業界団体や地域団体の会員ページ
- 事例やツールを掲載するリソースページ
複数の競合へリンクしているサイトは、自社のテーマにも関心を持つ可能性があります。ただし、すべてが営業対象ではありません。運営主体、掲載基準、既存記事との関係を確認してから連絡します。
抽出した候補を営業リストへ落とし込む方法は、被リンク営業の進め方で解説しています。
Ahrefsの調査結果を被リンク営業へつなげる流れ
Ahrefsから候補を出力しただけでは、被リンクは増えません。調査結果を営業可能なリストへ変換します。
候補を確認したら、被リンクレポート右上の「エクスポート」を開きます。

出力する行数とCSV形式を選び、「エクスポート」を実行します。メールアドレスなどのアカウント情報は、公開用画像ではマスクしています。
- 競合の被リンクとLink Intersectの結果をCSVで出力する
- Googleスプレッドシートへ統合する
- 同じドメインとURLの重複を除く
- 運営企業、媒体名、リンク元記事、問い合わせ先を確認する
- 自社との関連性と、相手にとっての掲載理由を整理する
- 候補ごとに提案内容と営業文を作る
- 送信、返信、掲載、リンク維持を管理する
被リンク営業では、DRが高い順に同じメールを送るのではなく、「なぜ相手の記事に自社情報を追加する価値があるか」を候補ごとに考えます。
被リンク分析と営業準備をAIで効率化する方法

Ahrefsから出したCSVは、そのまま営業リストにはなりません。
まずURLとドメインの表記をそろえ、同じ企業・媒体をまとめます。次に、リンク元記事がどのテーマを扱い、競合を紹介した理由は何かを整理します。
DRの高さではなく、相手記事との関連性と提案理由で営業可否を判断することが重要です。
Ahrefsで被リンクを調べるときの注意点
①DRだけでリンクの価値を決めない
DRはドメイン全体の相対的な強さを示すAhrefs独自指標です。高DRでも自社との関連性が低いサイトや、リンクが読者の役に立たないページは優先度が下がります。
反対に、低DRでも専門性が高く、見込み顧客が読む新しい業界メディアであれば、提案する価値があります。
DR以外に確認したいリンク品質の基準は、良質な被リンクの見分け方で解説しています。
②ツールの数字を実測値と混同しない
Ahrefsの被リンク数は、Ahrefsが収集したデータを基にしています。Search Consoleや他社ツールと件数が異なっても、直ちに誤りとは限りません。
推定オーガニックトラフィックも実測アクセスではありません。同じツール、同じ範囲、同じ時点の条件で比較します。
③不審なリンクを見つけても否認を急がない
知らないサイトや低DRサイトからリンクされているだけで、すぐに否認する必要はありません。過去のリンク購入、手動による対策、明確なスパム施策などを確認してから判断します。
④料金や利用上限は公式サイトで確認する
Ahrefsの料金、クレジット、レポート上限、無料範囲は変更される場合があります。導入前にAhrefs公式サイトで最新情報を確認してください。
Ahrefsの被リンクチェッカーに関するよくある質問
Ahrefsの被リンクチェッカーは無料ですか?
無料で確認できる範囲はあります。ただし、競合調査や履歴管理まで行う場合は有料ツールが必要になることがあります。
Ahrefsで競合サイトの被リンクも調べられますか?
競合サイトの被リンクは、Search Consoleでは確認できません。競合調査にはAhrefsやSemrushなどの外部ツールを使います。
DRとURの違いは何ですか?
DRはドメイン全体、URは個別ページのリンクプロフィールの強さを示すAhrefs独自指標です。いずれも0〜100で表示されますが、Googleの公式スコアではありません。
DRはいくつあれば高いと判断できますか?
DRは相対的な指標なので、一律の合格点はありません。同じ業界、同じ規模、同じ役割の競合サイトと比較します。営業候補はDRだけで決めず、テーマの関連性や掲載文脈も確認します。
AhrefsとSearch Consoleはどちらを使うべきですか?
自社サイトについてGoogleが表示する主なリンクを無料で確認するならSearch Console、競合分析や営業候補の抽出まで行うならAhrefsが向いています。目的が異なるため、併用も可能です。
自社サイトのリンクレポートを確認する場合は、Search Consoleで被リンクを確認する方法をご確認ください。
まとめ
Ahrefsの被リンクチェッカーは、自社と競合の被リンクを確認し、リンク獲得につながったページや営業候補を探すために使えます。
無料版は主要なリンクの簡易確認、Ahrefs Freeは所有サイトの確認、有料版のSite Explorerは競合分析と営業候補の抽出に向いています。
分析では、被リンク数だけでなく、参照ドメイン、DR・UR、推定トラフィック、アンカー、周囲の文脈、新規・消失を確認します。CSVの整形や一次分類はAIで効率化し、関連性と提案理由は人が判断することで、調査結果を被リンク獲得へつなげやすくなります。
SNACでは、Ahrefsを使った競合調査から、候補リストの精査、営業文の作成、送信管理までを支援しています。被リンク獲得を仕組み化したい方は「被リンク獲得代行サービス」をご確認ください。



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