この記事では、企業のSEO実務で使いやすい被リンクチェッカー7選と、目的別の使い分けを解説します。
自社サイトへどのページからリンクされているかを確認するならGoogle Search Console、競合がどの媒体から紹介されているかを調べるならAhrefsやSemrush、新しく増えたリンクと消えたリンクを追うならSE Rankingが候補です。
被リンクチェッカーは、何を確認したいかで選びます。
被リンクチェッカーのおすすめは目的によって異なる
先に結論を示すと、被リンクチェッカーは次の基準で選ぶと迷いにくくなります。
| 目的 | 向いているツール |
|---|---|
| 自社サイトの基本確認を無料で行う | Google Search Console |
| 無料で競合サイトも確認する | Bing Webmaster Tools |
| 競合分析と営業候補の抽出を深く行う | Ahrefs |
| SEO全体を一つの環境で分析する | Semrush |
| 新規・消失リンクを継続監視する | SE Ranking |
| テーマの関連性や長期履歴を詳しく見る | Majestic |
| 操作を簡単にし、キーワード調査もまとめる | Ubersuggest |
「最も被リンク数が多く表示されるツール」を選ぶのではなく、調査対象と実行したい施策に合うものを選びます。
被リンクチェッカーで何を判断するのか
被リンクチェッカーでは、自社や競合がどのサイトから紹介されているかを確認します。
重要なのは、被リンク数そのものではなく、どの媒体が、どのページへ、どの文脈でリンクしているかです。
ツールごとに収集範囲は異なるため、数字を正解として見るのではなく、施策判断の材料として使います。
被リンクチェッカーを選ぶ4つの基準

①自社サイトと競合サイトのどちらを調べるか
Google Search Consoleは、所有権を確認した自社サイトの分析に向きます。競合サイトの被リンクを調べる場合は、Bing Webmaster Toolsや外部の被リンクチェッカーを使います。
自社の現状確認だけであれば無料ツールで始められます。競合との差を調べ、営業先やコンテンツ企画へつなげる場合は、競合分析に対応したツールが必要です。
②確認したい指標がそろっているか
被リンク数と参照ドメインだけでなく、リンク元URL、リンク先URL、アンカーテキスト、リンク属性、新規・消失の履歴を確認できるかを比較します。
被リンク営業へ活かす場合は、競合へリンクしているドメインを抽出できる機能や、複数ドメインを比較する機能があると効率的です。
③履歴監視とデータ出力に対応しているか
単発の確認であれば無料チェッカーでも対応できます。月次でリンクの増減を追う場合は、履歴、アラート、CSV出力、API連携の有無を確認します。
CSVやAPIに対応していれば、Googleスプレッドシートへデータを集約し、AIで重複除去や分類を行えます。
④独自指標の意味を理解できるか
AhrefsのDR・UR、SemrushのAuthority Score、SE RankingのDomain Trust・Page Trust、MajesticのTrust Flow・Citation Flowは、それぞれの会社が提供する独自指標です。
これらは競合比較や優先順位付けに役立ちますが、Googleが公開している評価点ではありません。異なるツールの指標を横並びで比較せず、同じツール内で継続的に見ます。
おすすめの被リンクチェッカー7選
①Google Search Console
Google Search Consoleのリンクレポートでは、Googleが検出した自社サイトの外部リンクを無料で確認できます。
上位のリンク元サイト、リンクされているページ、リンク元テキストを確認できるため、自社サイトの基本確認に適しています。CSVまたはGoogleスプレッドシートへのエクスポートにも対応しています。
一方、所有権を確認できない競合サイトは調査できません。また、表示データはすべてのリンクを網羅した一覧ではなくサンプルで、画面上の表は最大1,000行、nofollowの有無も表示されません。
向いている用途: 自社サイトの無料チェック、Googleが把握するリンクの確認
具体的な操作とレポートの見方は、Search Consoleで被リンクを確認する方法をご確認ください。
②Bing Webmaster Tools
Bing Webmaster Toolsは、無料で利用できる検索エンジン公式ツールです。
Microsoftの公式説明では、自社サイトだけでなく他サイトの被リンクも確認でき、参照ドメイン、アンカーテキスト、リンクプロフィールの把握に利用できます。予算をかけずに競合の被リンクを確認したい場合の入口になります。
Google Search Consoleと表示件数が異なるのは、Bingが収集したデータを基にしているためです。Googleのリンク評価を直接示すデータとしてではなく、競合調査の補助として使います。
向いている用途: 無料の競合調査、自社と競合のリンク元比較
③Ahrefs
Ahrefsの被リンクチェッカーは、任意のドメインやURLを入力して被リンクを調査できます。
無料チェッカーでは、被リンク数、参照ドメイン、DRなどを簡易確認できます。有料版では、リンク元ページ、アンカー、follow・nofollow、新規・消失、上位リンクページ、リンク交差、CSV出力などを使い、競合の獲得経路を詳しく分析できます。
被リンク営業では、複数の競合へリンクしている一方で自社にはリンクしていないサイトを抽出し、候補を精査する使い方ができます。DRやURはAhrefs独自指標なので、数値だけで営業先を決めないことが重要です。
向いている用途: 本格的な競合分析、営業候補の抽出、リンク獲得コンテンツの調査
無料版と有料版の確認手順は、Ahrefsの被リンクチェッカーの使い方で解説しています。
④Semrush
Semrushの無料被リンクチェッカーでは、任意のサイトの上位被リンク、参照ドメイン、Authority Score、アンカー、リンク属性などを確認できます。
有料のBacklink Analyticsでは、詳細な被リンクプロフィール、複数サイトの比較、新規・消失リンク、フィルター、エクスポート、競合が持つリンク機会の抽出へ広げられます。
キーワード調査、順位計測、サイト監査なども同じ環境で行えるため、被リンクだけでなくSEO全体を一つのツールで管理したい企業に向きます。Authority ScoreはSemrush独自指標です。
向いている用途: SEO全体の統合管理、競合比較、被リンク監査
⑤SE Ranking
SE Rankingの被リンクチェッカーでは、被リンク、参照ドメイン、アンカー、上位リンクページ、新規・消失リンク、Domain Trust、Page Trustなどを確認できます。
被リンク監視機能では、手動登録、被リンクチェッカー、Search Consoleから取り込んだリンクを定期確認し、変化があったときに通知を受けられます。
単発の競合調査だけでなく、獲得したリンクが維持されているかを継続管理したい場合に向きます。
向いている用途: 新規・消失リンクの監視、定期レポート、複数サイト管理
⑥Majestic
Majesticは、被リンク分析に特化したツールです。
Trust Flow、Citation Flow、Topical Trust Flowを使い、リンク元の信頼性、量、テーマの関連性を分析できます。Fresh IndexとHistoric Index、Link Context、Link Graphなど、現在の状況だけでなく長期的なリンク履歴や周辺文脈を調べる機能もあります。
テーマの近いサイトを探したい場合や、過去のリンク施策まで詳しく監査したい場合に役立ちます。各Flow指標はMajestic独自の評価です。
向いている用途: テーマ関連性の調査、長期履歴、リンクネットワーク分析
⑦Ubersuggest
Ubersuggestでは、被リンク、参照ドメイン、リンク履歴、競合のリンク機会などを確認できます。
キーワード調査、流入推定、上位ページ、サイト監査なども同じ画面で扱えるため、複数の専門ツールを使い分けずに基本的なSEO分析を行いたい企業に向きます。
無料機能には利用回数や表示範囲の制限があります。大量の競合比較や継続的なリンク営業へ使う場合は、必要なデータ量を確認してから導入します。
向いている用途: 初めての競合調査、キーワードと被リンクの一括分析
無料の被リンクチェッカーだけで十分なケース
次の範囲であれば、Google Search ConsoleとBing Webmaster Tools、各社の無料チェッカーから始められます。
- 自社サイトの主要なリンク元を確認したい
- 被リンクが集まるページを把握したい
- 少数の競合サイトを簡易比較したい
- 有料ツールを導入する前に必要な指標を整理したい
無料ツールは、表示件数、履歴、フィルター、エクスポート、調査回数に制限があります。被リンク営業の候補を大量に抽出する場合や、複数案件を毎月監視する場合は、手作業が増えやすくなります。
有料の被リンクチェッカーが必要なケース
次の業務を継続する場合は、有料ツールを検討します。
- 複数の競合サイトを定期的に比較する
- 新規リンクと消失リンクを毎月追う
- 競合だけが獲得しているリンク元を抽出する
- リンク元を条件で絞り込み、営業候補を作る
- CSVやAPIでデータを出力する
- クライアントごとにレポートを作成する
有料ツールを導入する目的は、数字を眺めることではなく、調査からコンテンツ制作、被リンク営業、効果測定までの時間を短縮することです。
複数ツールのデータを整理して判断する方法

複数の被リンクチェッカーを使う場合は、数字を横並びで比べるより、何を確認するためのツールかを分けます。
| ツール | 主な使い方 | 確認するデータ |
|---|---|---|
| Google Search Console | 自社サイトの被リンクを確認する | リンク元サイト、リンクされているページ、リンク元テキスト |
| Ahrefs / Semrush | 競合がどこから紹介されているかを調べる | 参照ドメイン、リンク元URL、リンク先ページ、獲得されやすいコンテンツ |
| SE Ranking | 被リンクの増減を定期的に追う | 新しく増えたリンク、消えたリンク、リンク元の変化 |
AIやスプレッドシートは、まず各ツールから出したCSVの形式をそろえる作業に使います。その後、同じ企業・媒体をまとめ、優先して確認する候補を並べます。
被リンクチェッカーを使うときの注意点
①ツールごとの被リンク数を直接比較しない
各ツールは独自のクローラーとデータベースを使用しています。Ahrefsの数値とSemrushの数値が異なっていても、どちらかが直ちに誤りとは限りません。
増減を追うときは、同じツール、同じ調査範囲、同じ条件で比較します。
②独自指標だけでリンクの価値を決めない
DRやAuthority Scoreが高くても、自社事業との関連性が低く、読者がリンク先へ移動する理由がなければ、優先度が高いとは限りません。
リンク元ページのテーマ、掲載文脈、想定読者、参照元流入まで確認します。
ツールの数値と合わせて確認したいリンク品質の基準は、良質な被リンクの見分け方で解説しています。
③不審なリンクを見つけても否認を急がない
知らないサイトからリンクされているだけで、すぐに否認する必要はありません。手動による対策の有無、過去のリンク購入や委託施策、掲載文脈を確認してから判断します。
リスクの切り分けと対応は、被リンクペナルティの確認・解除手順をご確認ください。
被リンクチェッカーに関するよくある質問
被リンクチェッカーは無料で使えますか?
無料で確認できる範囲はあります。ただし、競合調査や履歴管理まで行う場合は有料ツールが必要になることがあります。
競合サイトの被リンクも確認できますか?
競合サイトの被リンクは、Search Consoleでは確認できません。競合調査にはAhrefsやSemrushなどの外部ツールを使います。
被リンク数が最も多く表示されるツールを選ぶべきですか?
表示件数だけで選ぶ必要はありません。競合比較、履歴監視、エクスポート、営業候補の抽出など、実行したい業務に必要な機能で選びます。
無料版と有料版の違いは何ですか?
無料で確認できる範囲はあります。ただし、競合調査や履歴管理まで行う場合は有料ツールが必要になることがあります。
複数の被リンクチェッカーを使う必要はありますか?
最初から多くのツールを契約する必要はありません。自社確認はSearch Console、競合調査は1つの外部ツールを基準にし、不足する情報が明確になってから追加します。
まとめ
被リンクチェッカーは、自社サイトの基本確認、競合分析、リンク監視、営業候補の抽出など、目的に合わせて選びます。
無料で始めるならGoogle Search ConsoleとBing Webmaster Tools、本格的な競合分析ならAhrefsやSemrush、新規・消失リンクを追うならSE Ranking、テーマと履歴の深掘りならMajesticが候補です。
ツールの数値は施策を決める材料であり、結論そのものではありません。CSVの整形や差分抽出はAIで効率化し、関連性、掲載文脈、営業可否は人が確認する運用にすると、被リンク調査を実行につなげやすくなります。
SNACでは、被リンク調査、営業候補の精査、提案文作成、送信履歴、獲得後の確認までをAIと人で分担しています。被リンク獲得を仕組み化したい方は「被リンク獲得代行サービス」をご確認ください。



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