被リンクチェックの方法|無料ツールと確認すべき7項目を解説

被リンクの構造を確認しながらチェック項目を整理する図解 SEO・LLMO

被リンクチェックは、リンクの本数を数える作業ではありません。

自社サイトがどの媒体から、どのページへ、どのような理由で紹介されているかを確認し、次に増やすべきリンクや修復すべきリンクを判断するための作業です。

この記事では、Google Search Consoleで無料確認する方法、外部ツールとの使い分け、確認すべき項目、被リンクチェックをSEO施策へ活かす考え方を解説します。

被リンクチェックで何を判断するのか

被リンクチェックとは、自社サイトが外部からどのように紹介されているかを確認する作業です。

見るべきなのは本数だけではありません。紹介してくれたサイトのテーマ、リンク先ページ、掲載文脈、そこから流入が生まれているかを合わせて見ます。

そのうえで、伸ばすべきページ、修復すべきリンク、営業候補にできる媒体を判断します。

被リンクチェックを行う3つの目的

①自社サイトの外部評価を把握する

自社サイトへどのようなドメインからリンクされているかを確認すると、第三者から評価されているテーマやページがわかります。

たとえば、導入事例に業界メディアからリンクが集まっている場合は、同じ業界の事例を追加することで、さらに紹介される可能性があります。被リンクが集まる理由を把握することが、次の企画につながります。

②競合サイトの獲得経路を調べる

外部ツールを使えば、競合サイトの被リンク元や多くリンクされているページを確認できます。

競合が業界団体、比較メディア、調査記事、取材記事などからリンクを得ている場合、自社でも同じ掲載先へ依頼するのではなく、「なぜ紹介されたか」を調べます。掲載理由を理解すると、自社が用意すべき事例、調査データ、専門家コメントが明確になります。

競合の参照ドメインやリンク元URLを調べる手順は、Ahrefsの被リンクチェッカーの使い方で解説しています。

③被リンクの変化や異常を把握する

新しいリンク、消失したリンク、特定のアンカーテキストの急増を定期的に確認すると、リンク切れや過去施策の問題に気づきやすくなります。

ただし、知らないサイトからリンクされた事実だけで、直ちに削除や否認を行う必要はありません。手動による対策の有無や過去のリンク施策を確認してから対応します。

被リンクチェックで確認すべき7項目

被リンク数や関連性、リンク先、流入など確認すべき7項目

①被リンク数と参照ドメイン数

被リンク数はリンクの総数、参照ドメイン数はリンクしているドメインの数です。

同じドメインの全ページから100本のリンクがある場合、被リンク数は多くても参照ドメインは1つです。サイト全体の外部評価を比較するときは、被リンク数だけでなく参照ドメインの広がりも確認します。

②リンク元ページの関連性と掲載文脈

リンク元サイトのテーマが自社事業と近く、本文の流れに沿って紹介されているかを確認します。

ドメイン評価が高くても、テーマが無関係で掲載理由が不自然なリンクを、一律に良質とは判断できません。リンク元ページを開き、読者にとって遷移する理由があるかを見ます。

③リンクされている自社ページ

トップページだけでなく、サービスページ、事例、調査記事、解説記事のどこへリンクされているかを確認します。

被リンクが集まるページと、問い合わせにつなげたいページが離れている場合は、両者を内部リンクでつなぎます。外部評価を受けた記事から、関連サービスや事例へ自然に移動できる導線を作ります。

④アンカーテキスト

アンカーテキストは、リンクに設定された文字列です。企業名、サービス名、記事タイトル、URLなどが自然に分散しているかを確認します。

同じ商用キーワードだけが不自然に増えている場合は、購入リンクや過去の施策が関係していないかを調べます。ただし、アンカーテキストの偏りだけで違反と断定せず、掲載文脈や施策履歴と合わせて判断します。

⑤リンク属性

外部ツールでは、follow、nofollow、sponsored、ugcなどのリンク属性を確認できる場合があります。

属性はリンクの役割を判断する材料ですが、nofollowだから価値がないとは限りません。関連メディアからの紹介であれば、参照元流入、認知、サイテーションにつながる可能性があります。

⑥新規リンクと消失リンク

新しく獲得したリンクと、失われたリンクの推移を確認します。

重要なリンクが消えた場合は、リンク元ページの削除、URL変更、自社側の404、記事統合などが原因として考えられます。自社側のURL変更が原因なら、適切な301リダイレクトを設定します。

⑦参照元流入と問い合わせ

被リンクの価値は、SEO指標だけでは判断できません。GA4で参照元からのセッション、エンゲージメント、問い合わせなども確認します。

検索順位への影響を直接切り分けることは難しくても、見込み顧客が実際に流入しているリンクは、事業上の価値があると判断できます。

Google Search Consoleで被リンクを無料チェックする方法

Google Search Consoleは、所有権を確認した自社サイトの被リンクを無料で確認できます。

①対象プロパティを選択する

Search Consoleへログインし、確認したいサイトのプロパティを選びます。

②「リンク」レポートを開く

左側メニューの「リンク」を開き、「外部リンク」を確認します。

主に確認する項目は次の3つです。

  • 上位のリンクされているページ
  • 上位のリンク元サイト
  • 上位のリンク元テキスト

③詳細を開いてリンク元ページを確認する

リンクされているページやリンク元サイトを選択すると、対象を絞って確認できます。数値だけで終わらせず、リンク元ページを開いて掲載内容を確認します。

④データをエクスポートする

外部リンクのデータはCSVまたはGoogleスプレッドシートへエクスポートできます。毎月同じ形式で保存すると、新規リンクや消失リンクを比較しやすくなります。

Google公式のリンクレポートは、すべてのリンクを網羅した一覧ではなくサンプルです。また、画面上の表は最大1,000行で、nofollowの有無も表示されません。自社の基本確認には便利ですが、競合調査や詳細分析には外部ツールを併用します。

外部ツールで競合サイトの被リンクを調べる方法

①調査対象をドメインかURLで決める

サイト全体を比較するならドメイン、特定の記事やサービスページを調べるならURLを指定します。

ドメインとURLを混ぜて比較すると数値の意味が変わるため、調査単位をそろえます。

②競合の参照ドメインと上位ページを確認する

競合の被リンク数だけでなく、参照ドメイン、多くリンクされているページ、リンク元ページを確認します。

③獲得理由を分類する

リンク元を次のように分類します。

  • 事例・導入企業としての紹介
  • 調査データや統計の引用
  • 用語解説やノウハウ記事の参照
  • 取材・インタビュー
  • 業界団体やパートナー掲載
  • 比較記事やサービス紹介

分類すると、単なる営業先リストではなく、自社が作るべきコンテンツと提案方法が見えてきます。

④自社で再現可能な候補へ絞る

競合の運営会社、グループ会社、過去の取引先など、自社では再現できないリンクを除外します。テーマの関連性と紹介理由があり、自社から提案できる候補だけを残します。

被リンクチェックに使える主要ツール

ツール 主な用途 自社サイト 競合サイト 特徴
Google Search Console 自社の基本確認 × Googleが把握したリンクのサンプルを無料で確認
Ahrefs Backlink Checker 簡易確認・競合調査 被リンク、参照ドメイン、DR、URなどを確認
Semrush Backlink Checker 簡易確認・競合調査 Authority Score、アンカー、リンク属性を確認
SE Ranking 新規・消失リンクの確認、競合のリンク元比較 新規・消失リンクや上位リンクページを分析
Bing Webmaster Tools 自社・競合調査 Bingが把握する被リンクとアンカーを確認

無料ツールは概要把握に向きます。複数競合の比較、履歴管理、詳細フィルター、定期レポートが必要な場合は有料ツールを検討します。

DR、UR、Authority Scoreなどは各社独自の指標です。異なるツールの数値を同じ基準で比較したり、Googleの評価そのものとして扱ったりしないようにします。

被リンクチェック結果をSEO施策へ活かす方法

①リンクが集まるページの共通点を次の企画へ反映する

自社と競合の上位リンクページを並べ、記事形式、テーマ、データ、事例、図解などの共通点を探します。

調査データが多く引用されているなら、自社でも一次情報を公開します。事例が紹介されているなら、業種、課題、施策、結果がわかる形式へ整えます。

②失われたリンクを修復する

自社ページの削除やURL変更でリンクが404になっている場合は、移行先へ301リダイレクトします。

リンク元の記事が更新され、参照先だけが外れている場合は、最新情報を用意したうえで再掲載を提案します。

③営業候補と提案理由を作る

競合へリンクしているサイトのうち、自社との関連性が高い候補を精査します。

「競合にもリンクしているから」だけでは提案理由になりません。相手の記事に不足する事例、データ、専門家コメントなど、自社を紹介する読者メリットを作ります。

④重要なページへの内部リンクを整える

外部リンクが集まっている記事から、関連するサービス、事例、問い合わせページへ内部リンクを設置します。

検索意図が異なるページを無理につなぐのではなく、読者が次に必要とする情報へ案内します。

被リンクチェックをAIで効率化するときの考え方

CSV整形から月次レポートまでAIで効率化する被リンク分析工程

AIは、被リンクの良し悪しを決めるためではなく、確認すべきリンクを整理するために使います。

まずSearch Consoleや外部ツールから出力したCSVの形式をそろえます。その後、同じドメインをまとめ、業界メディア・企業・団体などに仮分類します。

最後に、重要ページへ新しく付いたリンクや、過去に消えたリンクを優先表示します。リンク元ページの内容や対応方針は、実際にページを読んで人が判断します。

AI検索時代に確認したい外部参照

被リンクと、AI回答内の引用・出典リンクは同じ指標ではありません。

2026年に公開プレビューとなったBing Webmaster ToolsのAI Performanceでは、Microsoft CopilotやBingのAI回答などで、自社URLが引用された回数や対象ページを確認できます。

被リンクレポートでは「Webページからのリンク」、AI Performanceでは「AI回答内の引用」を確認し、別々に記録します。両方を追うことで、検索結果だけでなくAIを経由した外部参照も把握できます。

被リンクチェックの注意点

①ツールごとに数値が異なる

各ツールは独自のクローラーとデータベースを使用しているため、同じサイトでも被リンク数は一致しません。

月次推移を確認するときは、同じツール、同じ調査範囲、同じ条件で比較します。

②被リンク数だけで競合と比較しない

被リンクが多くても、同じサイトからの重複や関連性の低いリンクが中心の場合があります。参照ドメイン、掲載文脈、リンク先ページを合わせて確認します。

本数以外に見るべき品質基準は、良質な被リンクの見分け方で解説しています。

③独自指標だけでリンクの良否を決めない

DRやAuthority Scoreが高いことは参考になりますが、事業との関連性や読者にとっての紹介理由も重要です。

④不審なリンクをすぐ否認しない

Googleは、ほとんどのサイトで否認ツールを使う必要はないと説明しています。手動による対策や、人為的なリンク施策との関係が疑われる場合に限り、慎重に調査します。

被リンクチェックに関するよくある質問

被リンクチェックは無料でできますか?

無料で確認できる範囲はあります。ただし、競合調査や履歴管理まで行う場合は有料ツールが必要になることがあります。

Google Search Consoleに被リンクが表示されないのはなぜですか?

リンクレポートは完全な一覧ではなくサンプルで、反映にも時間がかかります。リンク元ページが未登録、重複としてまとめられている、Googleがまだ検出していないなどの可能性があります。

レポートの見方と表示されない理由は、Search Consoleで被リンクを確認する方法をご確認ください。

被リンクはどのくらいの頻度で確認すべきですか?

通常は月1回を基準にし、被リンク営業やPR施策を実施している期間は週次で変化を確認すると管理しやすくなります。順位下落や手動対策の通知がある場合は、施策履歴と合わせて個別調査します。

競合より被リンク数が少ないと上位表示できませんか?

いいえ。被リンク数が少なくても上位表示できる場合はあります。

リンク元の関連性、リンク先コンテンツの品質、検索意図との一致、サイト全体の評価を合わせて見ます。競合より本数が少ないときは、まず同じ1本がどんなページから、どの文脈で紹介されているかを比べてください。

無料ツールだけで十分ですか?

無料で確認できる範囲はあります。ただし、競合調査や履歴管理まで行う場合は有料ツールが必要になることがあります。

無料・有料ツールの選択肢は、被リンクチェッカーおすすめ7選で比較しています。

まとめ

被リンクチェックでは、被リンク数だけでなく、参照ドメイン、関連性、リンク先ページ、アンカーテキスト、リンク属性、新規・消失リンク、参照元流入を確認します。

自社サイトはGoogle Search Console、競合サイトは外部ツールを使い、同じ条件で継続的に比較します。データ整理や差分抽出はAIで効率化し、リンクの価値や対応方針は人が判断する運用が適しています。

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